日産ディーゼルの財務リストラ「負の遺産を整理」

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日産ディーゼル工業は30日、みずほコーポレート銀行グループなど主力金融機関が960億円、日産自動車が160億円の合計1060億円にのぼる債務の株式化(デッド・エクイティ・スワップ)を発表するとともに、2004年3月期の連結業績を下方修正した。

資本の増強とともに、群馬工場の減損処理などを一気に進め、最終損益は当初予想の20億円の黒字から440億円の赤字になる。

経常利益は、排ガス特需による販売の好調を受けて当初予想の80億円から95億円に上方修正した。会見した仲村巖社長は、大幅な赤字は「過去の負の遺産を早期に解消して配当可能な状態に復活させるため」と説明した。

今期処理するのは、群馬工場の減損のほか、退職給付債務、販売に伴う貸倒引当金などで計上する特別損失は560億円にのぼる。また、金融機関などによる債務を優先株に切り替えるのは10月以降となるため、9月中間期末時点では60億円の債務超過になることも明らかにした。

《池原照雄》

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