意識障害を認識しながら運転、3人を死傷

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愛知県警は1日、今年8月に名古屋市内で発生して2人が死亡、1人が軽傷を負ったコンクリートミキサー車の暴走事故について、このクルマを運転していた29歳の女を業務上過失致死傷容疑で逮捕した。

糖尿病に罹患し、低血糖状態での意識混濁が発生することを自覚していたにも関わらず、運転を強行して事故を起こしたことが「過失」と判断されたようだ。

この事故は今年8月6日に名古屋市の中心部で発生している。同日の午前9時50分ごろ、名古屋市中村区名駅5丁目付近の堀川に架かる桜橋の歩道に大型コンクリートミキサー車が突っ込み、歩道を歩いていた女性2人を押し出すように走って欄干に激突した。

この事故で女性2人が即死。接近してくるミキサー車を回避する際に転倒した1人が軽傷を負った。

ミキサー車は糖尿病の持病がある当時28歳の女が運転していたが、救出に当たった救急隊員に対して「私、事故を起したんですか?」などと尋ねていたことが後の調べで判明している。

また、関係者からの話で、女がこれ以前にもインスリンの過剰摂取を原因とした低血糖による意識障害を起こして倒れていたことがわかり、警察では事故当時も意識障害を起こしていた可能性が高いと判断していた。

女は事故の際に骨盤を骨折する重傷を負ったため、警察では取り調べを延期していたが、これまでに女が低血糖による意識障害を起こしたことをほぼ認めていることや、意識が遠のくといった自覚症状があるにも関わらず、運転を強行したことについても大筋で認めたため、この部分に過失が生じたと判断。業務上過失致死傷容疑で逮捕することを決めた。

《石田真一》

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