無免許の発覚を恐れ、事故被害者をボンネットに乗せ走行

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埼玉県警は12日、追突事故を起こした後に現場から逃走しようとした際、これを阻止しようとした女性をボンネットに乗せたまま走行し、途中で振り落として重傷を負わせた21歳の男を殺人未遂容疑で逮捕した。

埼玉県警・加須署の調べによると、事件は1月25日に発生している。同日の午後9時35分ごろ、北川辺町柳生付近の国道354号線で信号待ちをしていた35歳男性運転のクルマが、後方から走ってきた乗用車に追突された。

追突してきた乗用車はそのまま対向車線を使って逃走する素振りを見せたため、追突されたクルマに同乗していた31歳の女性が飛び出し、乗用車の前方に立ちはだかった。ところが乗用車は女性の存在を無視するかのように加速。女性をボンネット上に乗せたまま走り去った。

女性はボンネットにしがみついていたが、クルマはその間に蛇行運転を繰り返し、事故現場から約600m離れたカーブ付近で女性を振り落とすと、そのまま急加速して逃走した。女性は転落した際に左肩を骨折する全治2カ月の重傷を負った。

目撃されたナンバープレートから、近くに住む21歳の男が犯行に関与した疑いが濃くなったが、男は事件翌日までに姿を消していたことがわかった。

警察では男の立ち寄り先などを捜査したが、男が富山県内にある実家に戻っているとの情報を受け、現地に捜査員を派遣。12日までに逮捕している。

取り調べに対して、この男は「無免許運転の発覚を恐れた。事故を起こして免許が取り消されるのが嫌だった」などと話しているという。

《石田真一》

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