■最新ロードサービス事情
最後にひとつ、最近注目されているロードサービスを紹介しよう。ホンダのテレマティクスサービス「インターナビプレミアムクラブ」にオプションとして用意されている「QQコール」だ。結論から言うと、ホンダ車オーナーで、「インターナビ」対応のカーナビを持っている人に、他の選択肢を勧めるのが馬鹿らしくなるほど充実した内容を持つ。
何しろ、万が一の時はカーナビの「QQコール」ボタンを押すだけで専用コールセンターへつながる。しかも、カーナビに表示された「マップコード」(6−10ケタの数字)をオペレーターに伝えるだけで、自車の位置が特定されるのだ。
これは地味だが、使ってみて初めて便利さを実感する部分と言える。トラブルの時は気が動転するし、まして見知らぬ土地となると、現在地を電話で伝えるだけも一苦労だ。専用ボタンと数字だけで通報が完了するシステムは、ロードサービス依頼の手間と時間を大幅に節約し、それが心の余裕にもつながる。
事故の場合は救急車の手配もしてくれる。初期治療が命や怪我の程度を大きく左右することは言うまでもないだろう。ドライバーが意識を失った場合は別だが、それでも救急車出動依頼サービスの意義は極めて大きいと言えよう。
30分の無料サービス時間は他の主要ロードサービスと同レベルだが、無料レッカー距離はなんと30km。しかも「最寄りのホンダサービス工場へけん引する」のが基本なので、安心して修理を任せられる。
スムーズな後処理のため、愛車を購入したディーラーにもトラブルを連絡してくれるほか、最寄りのサービス工場が営業時間外の場合は、車両をレッカー拠点できちんと保管してくれるなど、キメ細かなサービスも嬉しい。「車両は保管するが、盗難やいたずらなどは一切保証できない」などと脅かされたり、保管料をとられたりする心配は一切不要なのだ。
代替交通手段や帰宅、宿泊費用サポートも手厚く、費用だけでなく手配もオペレーターが代行してくれる。また、レンタカーを借りた場合は、帰宅するか目的地に着くまで最長3日間の利用が可能だ。
1/6■多種多様なサービスが登場…入会金&年会費
2/6■うっかりトラブルは自分で予防…サービス対象車両
3/6■レッカーの相場は500−600円/km…修理&レッカー
4/6■さて、それからどうする?…交通費&宿泊費
5/6■最新ロードサービス事情
6/6■勤め人には見逃せない…修理後の回送&引き取り