【スバルWRC歴代 写真蔵】1996インプレッサ555 サンレモ・ラリー車

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【スバルWRC歴代 写真蔵】1996インプレッサ555 サンレモ・ラリー車
【スバルWRC歴代 写真蔵】1996インプレッサ555 サンレモ・ラリー車 全 6 枚 拡大写真

『インプレッサ』が誕生したのは1992年秋のことである。発表されたばかりのインプレッサWRXはすぐに英国のプロドライブ社に持ち込まれ、ラリー仕様に仕立てられた。エンジンは2リッターのEJ20型水平対向4気筒DOHCで、これに空冷インタークーラー付きターボを装着している。WRCの初陣となったのは93年だ。ニュージーランドの次の第7戦、1000湖ラリー(現・ラリー・フィンランド)に出場した。デビュー戦だったが、アリ・バタネンはアグレッシブな走りを見せ、堂々の2位入賞を飾っている。

94年はコリン・マクレーと2度の世界チャンピオンに輝いたカルロス・サインツの陣容で戦った。第1戦のモンテカルロ・ラリーでサインツが3位に滑り込み、ツール・ド・コルスとラリー・アルゼンチンでも2位入賞を果している。マクレーは不調だったが、相性のいいニュージーランド・ラリーではインプレッサを初勝利に導いた。また、最終戦のRACラリーでも優勝を飾っている。

95年はサインツがモンテカルロ、ポルトガル、カタルニアで優勝し、マクレーはニュージーランドとRACラリーで優勝した。インプレッサは年間5勝を挙げ、スバルが念願のマニュファクチャラーズチャンピオンに、マクレーもドライバーズタイトルを獲得する。マクレーは96年もアクロポリス、サンレモ、カタルニアで優勝し、スバルに2年連続チャンピオンの称号をもたらした。

■マシンスペック
エンジンタイプ:EJ20 水平対向4気筒DOHC
排気量:1994cc+インタークーラー・ターボ
最高出力:300ps/5500rpm
最大トルク:45kgm/4000rpm
駆動システム:4WD
トランスミッション:6MT
サスペンション:ストラット
タイヤ:ピレリ
全長×全幅×全高(mm):4340×1690×1405
ホイールベース(mm):2520
車重(kg):1200kg

《片岡英明》

片岡英明

片岡英明│モータージャーナリスト 自動車専門誌の編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。新車からクラシックカーまで、年代、ジャンルを問わず幅広く執筆を手掛け、EVや燃料電池自動車など、次世代の乗り物に関する造詣も深い。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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