中国ではもはや不可避なデザイン模倣犯罪

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中国ではもはや不可避なデザイン模倣犯罪
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GMは今年の始め、中国のチェリー・オートモビル社が販売している小型車『QQ』が、GMが現地で販売するシボレー『スパーク』に酷似している、としてチェリー社を訴えた。それについて中国当局側は、チェリーはGM車を模倣していないという判断を下した。

中国側の見解は「チェリー車がGMのデザインを真似たという充分な証拠がない」というものだ。実はスパークのデザインはGMが韓国のデーウ(大宇)を買収したことで得られたもので、もとはデーウ『マティス』であり、GMとしてはデザイン特許を申請していない。

その一方で中国当局は「GMはこの問題を解決する別の方法を模索する権利がある」としている。その意味は、GMが将来チェリーとジョイントベンチャーを行い、GMデザインのクルマを中国で販売する、というようにも取れる。

同じ日、北京では「知的所有権侵害に対する法の取締を強化する」との告知を出しており、多くのアメリカ企業は中国政府に対する不信感を強めている。

これまで積極的に中国への投資を進めて来たGMだが、「これほどの類似性に対してそれを認めないという判断は納得できない」と、今後の中国への進出のあり方について見つめ直す必要を感じているようだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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