中国ではもはや不可避なデザイン模倣犯罪

自動車 ビジネス 企業動向
中国ではもはや不可避なデザイン模倣犯罪
中国ではもはや不可避なデザイン模倣犯罪 全 2 枚 拡大写真

GMは今年の始め、中国のチェリー・オートモビル社が販売している小型車『QQ』が、GMが現地で販売するシボレー『スパーク』に酷似している、としてチェリー社を訴えた。それについて中国当局側は、チェリーはGM車を模倣していないという判断を下した。

中国側の見解は「チェリー車がGMのデザインを真似たという充分な証拠がない」というものだ。実はスパークのデザインはGMが韓国のデーウ(大宇)を買収したことで得られたもので、もとはデーウ『マティス』であり、GMとしてはデザイン特許を申請していない。

その一方で中国当局は「GMはこの問題を解決する別の方法を模索する権利がある」としている。その意味は、GMが将来チェリーとジョイントベンチャーを行い、GMデザインのクルマを中国で販売する、というようにも取れる。

同じ日、北京では「知的所有権侵害に対する法の取締を強化する」との告知を出しており、多くのアメリカ企業は中国政府に対する不信感を強めている。

これまで積極的に中国への投資を進めて来たGMだが、「これほどの類似性に対してそれを認めないという判断は納得できない」と、今後の中国への進出のあり方について見つめ直す必要を感じているようだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  4. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  5. 「見れば見るほど味が出てくる」新型日産『リーフ』のエクステリアがSNSで話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る