阪神淡路大震災で被害の道路施設、初めて一般公開

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阪神高速道路公団は、阪神淡路大震災が起きてから10年目となる来年1月、地震の被害によって倒壊した道路構造物を公開することを明らかにした。同公団が研究用に保存していたもので、建築関係の研究者以外にこれを公開するのは初めてだという。

同公団によると、初めて一般に公開されるのは1995年1月の阪神淡路大震災の被害を受けて倒壊したり、大きく破壊された橋脚など、震災後は兵庫県神戸市灘区内で研究のために保存していた道路構造物の一部。

これらは倒壊した橋脚などから切り取られたもので、地震の衝撃によって受けた圧力を破壊後の様相から推測したり、安全基準を強化するための検討資料として使われてきた。

研究用という用途から、これまでは建設関係者や、それを研究する学術機関の学者などに対してのみ公開されてきたが、阪神淡路大震災から10年目を迎える来年1月16日と17日の両日、一般から公募する120人に対して初めて公開することになった。

阪神淡路大震災では、同公団の道路施設が直接的な被害を受けた。約600mに渡って倒壊し、横倒しになった神戸線の橋脚は、この地震の被害の象徴と言うべきものであると同時に、倒壊によって16人の尊い命が犠牲になっている。

見学は2日間で4回行われ、1回あたりの定員は30人。応募は同公団のWebサイト(http://www.hepc.go.jp/kengakuform/form.html)で行われており、締め切りは12月10日の24時。

《石田真一》

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