●日産モジュール方式はここが違う
もともとモジュール方式は欧米メーカーの間で、1990年代から本格的に採用されてきた。組立工が突然1週間の休暇を取るなどによって、その工程が混乱するということはザラ。そこで、自動車メーカー側は防衛策として、組み立て工程の作業を単純化させる手に出た。サプライヤーにモジュールの状態でラインサイドに供給してもらうことにしたのである。
日本メーカー各社も90年代の終わりごろから、実質的にはモジュール化を進めてきた。異なる車種を混流生産するフレキシブルラインを構築するのに、部品のユニット化が必要だったからだ。
混流生産の最大の問題は、車種によって部品の組み付け点数が異なるため、組み立てラインのスピードを部品が一番多い車種に合わせなければならないことだ。しかし、モジュール化してライン供給すれば、工程数も平準化が可能となる。
現在では1本の組み立てラインに最大8車種を流すことのできるフレキシブルラインが普通で、トヨタ自動車やホンダも自社のサブラインで一定のモジュール状態にして部品を供給するケースが主流となっている。
日産が両社と異なるのは、自前でモジュール化するのでなく、サプライヤーにサブラインを提供、そこで同期化生産していることだ。いわば欧米流のモジュール生産では、一番進んでいるというか、深入りしているのが日産だ。
●成否握るモジュール生産方式
●日産モジュール方式はここが違う
●革新と成功はスカイラインから
●ブラックボックス化から系列化




