【日産ラフェスタ×創ったひと】その3 リラックスしてもらえる空間…商品企画本部 横山泰造CPS

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【日産ラフェスタ×創ったひと】その3 リラックスしてもらえる空間…商品企画本部 横山泰造CPS
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「『フェアレディZ』のようなスポーツカーなら、自分がクルマを操っているという、強い運転感覚のようなものが必要だと思いますが、『ラフェスタ』のようなミニバンは、逆にそれを意識させない、リラックスして運転できる環境が必要だと思いました」と語るのは、ラフェスタの開発責任者である、日産自動車商品企画本部 チーフ・プロダクト・スペシャリストの横山泰造さん。

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横山さんは「ラフェスタのようなクルマは、平日は奥さまが運転されることも多いと思います。奥さまといっても、普段は家事や育児でお疲れのときもあるでしょうし、買い物や子供の送迎など、家事の延長線上でクルマを使うことも多いと思います。そこでクルマを運転するときぐらいは、リラックスできる空間にしたかったんです」

「操作系に関しても女性を意識しています。シートアレンジを行なう際のレバーの位置や、操作幅などは女性の意見を尊重して設計しています。また、ステアリングの重さも、低速では軽く、高速では手ごたえが出るように電動パワステを設定しています」と語る。

実際、ラフェスタを運転してみると、じつに楽にドライブできることに気が付く。ステアリングは比較的軽く、反応もそれほどシビアではない。サスペンションもソフトなので、乗り心地も良好。それでいてフワフワとした、軽い動きも少ない。

ルーフに約20kg重量が増える、パノラミックルーフが装備されているので、重心が高くなり、山道などを走る際には多少ロールは大きめになるが、普段の走行では気になることはないだろう。パノラミックルーフから得られる開放感と、重心の高さのどちらかを取るかと聞かれれば、迷うことなくパノラミックルーフを選んだほうが、幸せな気分になれるはずだ。

エンジンも低速トルクを重視しているので、むやみにアクセルを開ける必要もない。確かに、このフィーリングなら運転感覚を意識することなく、日常生活の中で、自然にラフェスタに乗ることができそうだ。

横山さんは「ワタシも今は『プレサージュ』と『マーチ』の2台を所有しています。家内はほとんどマーチにしか乗りませんが、今度ラフェスタを試乗させてみてから、買い替えを考えています。もちろん、そのときに手放すのはマーチのほうです。マーチの代わりになるぐらい、ラフェスタはリラックスして運転できるクルマなのです」とコメントを残した。

横山さんのハナシには、つねにユーザーの使用状況を頭に浮かべ、開発を進めていたことが窺える発言が多くみられた。もちろん、それはほかの技術者も同じことなのだが、横山さんのそれには、ご自身が家族と過ごした経験に基づくコメントが多く、説得力があった。やはり暖かいファミリーを迎えるミニバンの開発者には、暖かい家庭をもった人が適任なのだと思わずにはいられなかった。

《岡島裕二》

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