解体されていたはずのクルマが…アシ

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大阪府警と奈良県警は27日、死体遺棄容疑で逮捕された男が、被害者の遺体を運んだクルマの解体を業者に依頼していたことを明らかにした。しかし、クルマは解体されずに転売され、これが逮捕のきっかけになったという。

大阪府警、奈良県警の合同捜査本部によると、死体遺棄容疑で今月26日に再逮捕されたのは、すでに別の有印私文書偽造の罪で逮捕・起訴されている69歳の男。

この男は昨年7月上旬に大阪府藤井寺市に在住していた49歳の男性を連れ出したこと、そしてこの男性とみられる遺体の一部を8月上旬までの間に奈良県五條市内の道路脇に遺棄した疑いがもたれている。

男は死体を遺棄したことについては自供しており、捜査本部では殺人や死体損壊容疑で男を引き続き追及しているが、逮捕のきっかけとなったのは徹底した車当たり捜査の結果だったことを捜査本部では明らかにしている。

逮捕された男の存在はかなり早い段階で捜査線上に浮上していたが、捜査を続ける課程でこの男が所有していた軽自動車を処分していたことがわかった。

捜査本部では処分したクルマで遺体を運んでいた可能性があるとして、このクルマの発見に全力を挙げたが、ここで意外な事実が明らかになった。

男は解体業者にクルマを持ち込んだ際に「処分してくれ」と依頼したが、この業者はクルマのコンディションが良かったことからスクラップにはせず、男には無断で第三者に転売していた。

車台番号からクルマがまだ解体されていないことを知った捜査本部は、現在の持ち主の了承を得て車内の検分を行ったところ、遺体で発見された男性と同じ血液型の血痕が荷台にあることを発見。

これをもとに男を追及したところ、遺体を運んだ容疑については自供したため、逮捕に踏み切った。

逮捕された男は「クルマは解体された」と思い込んでいたため、そのクルマが今も存在していたと聞かされたときにはひどく落胆していたという。

《石田真一》

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