ここまでにウインカー点滅…岡山県警がマナー向上に標識

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岡山県警は9日、県内の7交差点にウインカーの早め点灯を呼びかけるマークを道路上に表示する方針を示し、同日午前から設置工事に着手した。11日までには全7カ所での工事を終える方針だ。

これは岡山県警・交通企画課が中心となって実施するもの。岡山県は瀬戸内海を挟んで隣接する香川県とともに、交通マナーが悪いとされる。

他県のドライバーから特に多い苦情が「ウインカーを点灯するのは曲がる直前であり、タイミング的にも遅く、かなり危険」というもの。

直進すると思っていたクルマがいきなり減速して曲がり始めるなど、他県ドライバーに予測できない運転を行うドライバーが多く、これを起因とする事故も多発していた。

岡山県では今年9月から晴れの国おかやま国体が開催されることになっており、「国体開催を前に県民の安全意識を向上させ、他の都道府県からの選手や来賓に自慢できる交通マナーの構築が急務である」と判断。警察ではウインカーの早め点灯を呼びかける対策に乗り出した。

具体的な施策としては、道路上にウインカー点滅開始を示す星印のマーキングを行い、ドライバーに対してはマークよりも手前でウインカーを点灯させるというもの。

星印が置かれるのは交差点の手前約30m。免許取得時に「この位置までにウインカーを点灯させましょう」と習うポイントと同一なのだが、岡山ではこれが徹底されていなかった。マークの色は岡山特産のマスカットにちなんだグリーンで、サイズもかなり大きい。

設置工事は9日から11日までの予定で行われ、岡山国体のメインスタジアムとなる桃太郎スタジアムに隣接した岡山市津島新野付近の国道53号線の交差点など7カ所に導入される。

ウインカー点滅開始位置を規定し、道路にマーキングするという試みは全国でも初だという。直前までウインカーを点灯させないという県民性を変えられるか。

《石田真一》

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