【『G-BOOK ALPHA』逆襲】通信速度の向上したDCMがサービスを支える

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【『G-BOOK ALPHA』逆襲】通信速度の向上したDCMがサービスを支える
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ソフトとしてのサービスである『G-BOOK ALPHA』を影で支えるのが、車載用の通信用モジュールである「DCM(Data Communication Module)」だ。KDDI(au)の第3世代携帯電話技術「CDMA2000 1xEV-DO」に対応し、通信速度が最大2.4Mbpsとなった。

【画像全2枚】

「CDMA2000 1xEV-DO」と表記するとわかりにくいが、DCMの中身はauの3Gケータイである「CDMA 1x WIN」とほぼ同一のものだ。

EV-DO(Evolution Data Only)は、パケット通信に特化することで通信速度を飛躍的に高めた仕様。これに対してケータイのWINは音声通話では従来の「CDMA 1x」を使い、パケット通信にのみEV-DOを使うというデュアルサービスとなっている。

『WiLLサイファ』などで採用された第一世代のDCMは、最大144kbpsの通信速度を持つ「CDMA 1x」を使っていたが、帯域を保障しないベストエフォートということもあり、実際にはそれよりも遅い速度で通信する場面も多かったように思える。

G-BOOKのコンテンツは比較的重かったためか、これが「通信で待たされる」というような状況を作り出していた。

だが、今回の第二世代DCMは通信速度が向上。これまでと同様のベストエフォート型サービスではあるものの、最大通信速度が16倍となった。実際に通信をさせてみても、データのダウンロード状態を示すバーはスーッと右側へ進んでいく。これまでのG-BOOKの遅さは知っているので、思わず「うわあ、速い」と叫んでしまうほど。

発表会が行われていたのは六本木であり、周囲でauケータイを使っている人も多いだろうから「かなり回線が混んでいる」という状況なのにこの速さ。新型DCMの実力を感じさせる好例だ。

トヨタ自動車・車両技術本部・第1電子技術部の多田昭人さんは「G-BOOK ALPHAサービスでは、渋滞予測ひとつ取ってみてもセンター側と頻繁に更新するわけですが、データ取得に時間を要してしまっては話になりません。渋滞予測を行い、的確な回避ルートを指示するためには通信速度の速さは必須でした」と語る。

「CDMA2000 1xEV-DO」の通信エリアは全国をフルカバーするには至っていないが、渋滞の発生しやすい大都市などの人口密集地では対応の済んでいる地域が多い。

「CDMA 1x」のみしか対応せず、最大2.4Mbpsでの通信が不可能となる場所では、従来のDCMと同じく144kbps以下に通信速度が落ちることとなるが、多田さんは「ルート設定時に自動的に渋滞データを取得する場所は分岐の手前7kmなので、仮に通信速度が落ち込んだとしても影響は少ないでしょう」と説明している。

《石田真一》

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