GMにTOBの危機?

自動車 ビジネス 企業動向

スタンダード&プア社がGMとフォードの株式をジャンクボンドに格下げしたことは、アメリカの自動車業界に大きなショックを与えた。

両社ともに業務に差し支える心配はないものの、長期的な社債による資金集めが困難となり、工場閉鎖などの危機にさらされることになる。

その渦中のGMに対し、なんとクライスラーへのTOBで名を馳せたあのカーク・カーコリアン氏率いるトラシンダ社が、最大で2800万ドルのGM株を購入する、と発表。

カーコリアン氏はこの買収のために8億7000万ドルの資金を用意しているという。もし買収が成功すれば、トラシンダ社はGM株の8.84%を所有する大株主となる。

このTOBはGMの株主総会が開かれる今年6月7日をメドにしており、クライスラーからGMに乗り換えてカーコリアン氏の自動車メーカー所有欲は健在か、と業界の話題を集めている。

ホリエモンよりさらに大物の、おそらくは最後の賭けとなるのか、このTOBの行方にGMの将来がかかる、という事態にもなりかねない状況だ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『カローラハッチバック』2025年型…新設定の「ナイトシェード」はスポーティ&スタイリッシュ[詳細画像]
  2. スーパーワゴンが14年ぶりに復活! BMW『M5ツーリング』最終デザインを大予想
  3. BMW『2シリーズクーペ』改良新型…内装を刷新、欧州発表
  4. 伝説のYZRが蘇る、ヤマハ『XSR900 GP』最新カスタムプロジェクトを公開
  5. 日産『ノートオーラ』がマイナーチェンジ、90周年記念車と“大人のオーラ”「AUTECH」も新設定
  6. トヨタ系販社11社での修理費過大請求、1年半で計1万6184件に[新聞ウォッチ]
  7. BMW M5 新型、間もなくデビューへ…ティザー写真を公開
  8. トヨタ認証不正「国連基準」も満たさず、海外でも生産できない可能性[新聞ウォッチ]
  9. ポルシェ初のハイブリッド、『911カレラGTS』改良新型…ルマン勝利から得た技術を活用
  10. アバルトがボートになった! 世界限定500艇…新型『オフショア』発表
ランキングをもっと見る