『ディスカバリー3』のフロントマスクは『レンジローバー』を思わせる、ワイルドでありながら高級感を感じさせるデザインにイメージチェンジを図っている。だが、それでいながらも、歴代のディスカバリーを感じさせてくれる部分も大いに残されている。
ルーフラインはセカンドシートの上から上昇し、サードシート横のサイドウィンドウはルーフまでグラスエリアで覆われている。そして、リヤゲートは横開き式から上下二分割式に変更になったが、上下非対称のデザインを採用し、右側のガラスエリアが低くなっている。これらは、初代から採用されているデザインモチーフだ。
インテリアは大幅に現代風に生まれ変わっているが、3列シートの7人乗りというパッケージングは変わっていない。ディスカバリー3はホイールベースが345mmも延びているので、サードシートにも余裕あるレッグスペースが生まれている。
スペアタイヤの置き場所が、背面から床下になったが、ラゲッジも広くなっている。セカンドシートを倒せば奥行きが2m近い広大なラゲッジを作ることも可能だ。
ランドローバージャパンでマーケティングを担当する浅野智子さんは「ディスカバリー3は、普遍性を追求しながらも大胆でシンプルなデザインを採用しています。3列シートは、後方に行くにしたがって着座位置が上がる、スタジアムレイアウトを採用しておりますが、ディスカバリー独特のステップドルーフを採用しておりますので、ヘッドクリアランスは充分に確保することができます」とコメント。
ディスカバリー3は一見レンジローバーに似てしまったようにも見えるが、随所にディスカバリーの伝統を継承したデザインモチーフが採用されており、そのデザインがキチンと居住性や視界確保に貢献している。(つづく)