トヨタ自動車の経理・財務担当になった木下光男副社長は、27日東京で行った記者団との懇談で、連結業績予想の提示について「あと何年もかからないうちにやりたい」と述べ、投資家向け情報の充実に前向きな方針を表明した。
木下副社長は、「対象子会社が500以上もあり、経理担当者の話を詳しく聞くと(予想を示すのは)大変だということが分かってきた」という。ただ、それは「内部の事情」とも述べ、予想の提示に向けた取り組みを行う考えを述べた。
一方で、「当社も連結対象会社も、(業績の)数字に保守的なところがある。みんなが保守的な数字を出したらとんでもないことになる」とし、「そうした体質的なところも少しずつ改めなければならない」と述べた。