【インプレ'05】伏木悦郎 マツダ『ロードスター』5速MT&16インチが初代の流れを汲む一台

試乗記 国産車
【インプレ'05】伏木悦郎 マツダ『ロードスター』5速MT&16インチが初代の流れを汲む一台
【インプレ'05】伏木悦郎 マツダ『ロードスター』5速MT&16インチが初代の流れを汲む一台 全 1 枚 拡大写真

難しいヒット作の3代目。マツダが選んだのは初代NA型への原点回帰だった。

人馬一体の基本に戻り、その実現のために感性エンジニアリングを徹底させる。グローバル商品の宿命としてボディサイズの拡大とエンジン排気量アップを飲んだが、楕円型のプランビューとフェンダーアーチでコンパクトに見せるデザインと徹底した軽量化によって、オリジナルの味わいを巧みに再現している。

当初からメディアへの露出は6速MTと17インチタイヤのRSプグレードが主体となっていたが、NC型ロードスターの基本は5速MT&16インチの標準車。これがNA型以来の走りの継承者と考えたい。ステアリングと足まわりのスムーズな連携、エンジンパフォーマンスとのバランスを味わうならこれだ。

隠れた逸材は6速AT車。大きなアイシン製ATを使う関係で補強メンバーが廃されたことが、かえってハンドリング面に好影響をもたらしている。RSは6速ギヤとタイヤのに詰めが不十分。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★★

伏木悦郎| 自動車評論家
70年代にレースを志し富士スピードウェイで参戦。その間偶然知り合った自動車雑誌編集者にスカウトされる形で業界入り。78年から一貫してフリーランス。FRの魅力に傾倒し国産車によるコンパクトFRの再生が宿願。

《伏木悦郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  2. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
  3. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  4. 「逆輸入候補!?」カッコよすぎる『カムリ』がSNSで話題に、SEMAで公開「GT-Sコンセプト」の強烈デザイン
  5. ロイター「日本にとって警鐘」…BYDが新型軽EV『ラッコ』をジャパンモビリティショー2025で公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る