【新年インタビュー】ホンダ今井武室長、インターナビのボトルネックを語る

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【新年インタビュー】ホンダ今井武室長、インターナビのボトルネックを語る
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本田技研工業(ホンダ)の「インターナビ」といえば、高性能なカーナビゲーションと、ドライバーニーズに即したサービスが人気のテレマティクスだ。特に2002年の「インターナビプレミアムクラブ」改名以降は着実にユーザーに受け入れられ、現在では純正カーナビだけでなく、市販カーナビをも凌駕する高機能カーナビゲーションサービスのお手本になっている。

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カーナビの最先端をひた走るホンダは、クルマと外部インフラの連携について、どのようなビジョンを持っているのか。2月6日のレスポンス・SSK共催セミナーに先立ち、本田技研工業(株)インターナビ推進室室長の今井武氏に話を聞いた。

◆「接続が面倒」が利用者の不満

--- インターナビの最新状況を教えてください。

今井 インターナビ会員数は32万人を超えました。昨年末には、1ヶ月1万人を超えるペースで会員が増えています。フローティング情報の延べ距離数は8500万Kmを超えて、順調に集まっています。

--- インターナビの昨年末のサプライズとしては、ウィルコムのデータ通信カードによる通信料定額制の開始がありますが、ウィルコムプランの申し込み状況はいかがでしょうか。

今井 受付開始から3週間で5千枚(契約)の申し込みがありました。会員向けのダイレクトメールや半額キャンペーンの効果もありますが、予想以上に順調ですね。

特にダイレクトメールは効果がありました。ウィルコムプランを知っていただけたということはもちろんですが、「あ、こんなことができるんだ」とテレマティクスサービスの掘り起こしもできたようです。

--- なるほど。インターナビは「地図交換」というサービスがあるので、通信サービスを使わなくても加入しているお客様もいらっしゃいますからね。ちなみにインターナビユーザーの通信サービス利用率はどの程度あるのでしょうか。

今井 その数字は公開していないのですが。あえて申し上げますと、『もっと利用率を高くできる』と考えています。ボトルネックは携帯電話キャリアにあると思いますよ。我々は良質なサービスの開発に努力して、普及させようとしているのですが、お客様のヒアリングをすると『携帯電話をつなぐのが面倒だ』、『携帯電話を3Gに買い換えたら繋がらなくなった』といった意見が多いのです。

--- お客様の意見として、携帯電話接続への不満は根強いものがある、と。


“つながるクルマ”本命インフラ議論
詳細
押し込み
日時
2006年2月6日(月)
午前10時30分−午後6時
会場
東京コンファレンスセンター品川
公開ディスカッション
日産自動車 先行車両開発本部IT&ITS開発部 主管
福島正夫 氏
本田技研工業 インターナビ推進室 室長
今井武 氏
ウィルコム 執行役員 ソリューション営業本部長
瀧澤隆 氏
ITS事業企画 取締役社長
小池建四郎 氏
通信・ITSジャーナリスト
神尾寿 氏
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《神尾寿》

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