【新年インタビュー】ホンダ今井武室長、インターナビのボトルネックを語る

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【新年インタビュー】ホンダ今井武室長、インターナビのボトルネックを語る
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カーナビ/テレマティクス開発における「外部インフラ」

--- 自動車はテレマティクス分野を筆頭に、今後さらに外部通信インフラとの連携が必要になってきます。自動車メーカーにとって、外部通信インフラを選択するポイントとは何でしょうか。

今井 ユーザーが導入しやすい、というのが重要になりますね。新たなサービスを使うために別途ハードウェアを購入しないと使えない、というのは(本来ならば)ハードルが高い。すでに購入済みのハードウェアで新たなインフラやサービスが利用できるならばいいのですが、インフラ技術が変わるたびに新たなレシーバーが必要になる、というのはお客様が受け入れてくれないと思います。

--- 例えば携帯電話の場合、ユーザーは2年程度のサイクルで端末を買い換える。このタイミングで、第2世代から第3世代、第3.5世代といった具合に新たなインフラ技術の普及も進めるわけですが、クルマはこういうワケにはいかない、と。

今井 クルマの耐用年数がどんどん延びていますからね。純正カーナビはクルマと一体のものですから、端末丸ごと交換という訳にはいきません。価格だって違います。

--- 外部インフラ、特に移動体通信分野は進歩のスピードが速いですが、クルマ側はそのスピードに簡単に"乗る"わけにはいかない。通信キャリアとの共同歩調が必要ですね。

今井 ええ。我々としては、携帯電話キャリアが新たなインフラ技術やサービスを開始する際には、下位互換性をしっかりと担保するように求めています。

--- 将来的には、下位互換性をしっかりと持ちつつ、クルマの1オーナーの平均利用年数である7年は最低ライン、できれば耐用年数の10年間は「端末アップデートしながら最新技術に対応できる」外部通信インフラが求められそうですね。


“つながるクルマ”本命インフラ議論
詳細
押し込み
日時
2006年2月6日(月)
午前10時30分−午後6時
会場
東京コンファレンスセンター品川
公開ディスカッション
日産自動車 先行車両開発本部IT&ITS開発部 主管
福島正夫 氏
本田技研工業 インターナビ推進室 室長
今井武 氏
ウィルコム 執行役員 ソリューション営業本部長
瀧澤隆 氏
ITS事業企画 取締役社長
小池建四郎 氏
通信・ITSジャーナリスト
神尾寿 氏
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《神尾寿》

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