【新年インタビュー】ホンダ今井武室長、インターナビのボトルネックを語る

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【新年インタビュー】ホンダ今井武室長、インターナビのボトルネックを語る
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ウィルコム採用の狙い

--- まさに昨年末のウィルコム採用は、低価格で常時接続を実現できたワケですが、改めて「なぜ、ウィルコムを採用したのか」をお聞きしたい。これまで自動車メーカーは、あまりPHSキャリアには注目してこなかったわけですが。

今井 これはもう「お客様のニーズに応えた」ということです。お客様の声は価格が安くて、接続が簡単なもの、できればクルマに"つけっぱなし"にできるものを求めていました。それが実現できるのがウィルコムだけだった。

--- データ通信定額というのが、携帯電話利用にないウィルコムの強みですが、定額も条件だったのでしょうか。

今井 お客様にとって定額も条件だったと思います。加えて言うと、定額であり、低額であることが必須条件でしょう。

--- 低いというのが、今だとウィルコムの月額1000円ということですね。

今井 いや、違います。(お客様の声は)月額500円、1コインです。ですから我々は、何とか500円で頼みますとウィルコムに交渉したのですけれど、ウィルコムに『さすがにそれは無理です』と言われました。しかし、お客様の声で一番多かったのは500円ですから、この金額は今後の課題になっています。

--- ウィルコムはPHSキャリアです。PHSは技術革新の結果、今では大きく進化していますが、かつての狭いエリアや高速移動中での接続性の低さといったイメージが残り、自動車分野での利用はあまり話題になってこなかった。ウィルコムを採用する上で、ホンダとして不安はなかったのでしょうか。

今井 確かに高速移動中で接続が維持できるか、など気になる部分はありました。しかし、それらの点はウィルコム側が通信カードの改良や検証をしてくれましたので、採用する際には問題になっていません。

--- エリアカバレッジの点はいかがですか。

今井 エリアは問題ないと思っています。特にウィルコムになってから、エリアが広くなっている。すでにウィルコムカードを申し込みいただいたお客様からも、『このサービスが欲しかったんだ』というお褒めの言葉をいただいています。


“つながるクルマ”本命インフラ議論
詳細
押し込み
日時
2006年2月6日(月)
午前10時30分−午後6時
会場
東京コンファレンスセンター品川
公開ディスカッション
日産自動車 先行車両開発本部IT&ITS開発部 主管
福島正夫 氏
本田技研工業 インターナビ推進室 室長
今井武 氏
ウィルコム 執行役員 ソリューション営業本部長
瀧澤隆 氏
ITS事業企画 取締役社長
小池建四郎 氏
通信・ITSジャーナリスト
神尾寿 氏
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《神尾寿》

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