大矢アキオ『喰いすぎ注意』…イタリアのパンはマズいゾ

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大矢アキオ『喰いすぎ注意』…イタリアのパンはマズいゾ
大矢アキオ『喰いすぎ注意』…イタリアのパンはマズいゾ 全 7 枚 拡大写真
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 カチカチ、パサパサ

イタリアの典型的パン「パーネ・コムーネ」は、パン切りナイフが負けるほど固い。そして1日置くとパサパサになるほど乾燥していて、悲しくなるほど無味である。その理由は、バターを使わず、塩も味を左右するほどは入れないからだ。

なぜこんなパンになってしまったか? まず、バター。イタリアは北部の山岳地方を除いて、長いことバターはポピュラーな食材ではなかったためである。

次に塩。これには諸説があるが、「その昔、塩が貴重だったから」というのが有力である。イタリアはご存知のように海に突き出した半島だが、多くの都市はローマへの巡礼ルートだった内陸で栄えてきた。ボクの住むシエナも中世に繁栄を謳歌した街だが、海からは90km近くある。

塩が貴重だった証拠に、また時代によっては塩で給料を払っていた名残として、今でも市役所の地下には『塩の保管庫』がある。毎日大量に消費するパンまでに塩を使う余裕がなかったのだろう。

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《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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