7月31日午前、静岡県静岡市清水区内の国道1号バイパスで、右折中の大型トレーラーがバランスを崩して横転し、歩道で信号待ちをしていた歩行者の女性を直撃する事故が起きた。女性は全身を強打し、収容先の病院で死亡が確認されている。
静岡県警・清水署によると、事故が起きたのは7月31日の午前11時10分ごろ。静岡市清水区西久保付近の国道1号バイパスで、右折をしようとしていた60歳の男が運転する大型トレーラーがバランスを崩して横転。そのまま左側にある歩道に突っ込んだ。
当時この歩道では2-3人が信号待ちをしていたが、20歳の女性が逃げ遅れ、トレーラーが積載していたコンテナの下敷きになった。女性は心肺停止の状態で約30分後に救出されたが、収容先の病院で死亡が確認された。実際には即死に近い状態だったとみられる。
警察ではトレーラーを運転していた男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕。女性の死亡後は容疑を同致死に切り替えて調べを進めている。現場は片側4車線。大型車両が右折する際には急角度で曲がることを強いられる構造となっている。調べに対して男は「減速が遅れ、普段よりも速い速度を保ったまま右折を開始してしまった」などと話している。
死亡した女性は事故当時に携帯電話を使用していたとみられ、トレーラーが突っ込んでくるのを目撃した他の歩行者が「危ない」と声を掛けたが、これに気づくことなく、そのまま立っていたという。