【D視点】F1優勝ホンダ、新型 ストリーム をデザインする

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】F1優勝ホンダ、新型 ストリーム をデザインする
【D視点】F1優勝ホンダ、新型 ストリーム をデザインする 全 21 枚 拡大写真
3
 流行した「meanスケッチ」

ツッパリ的でちょっとワルっぽい要素を、香り付け程度に感じさせることに、アメリカ出身のデザイナー達が敏感に反応した。1990年代後半から「mean」という言葉とともに、造形アイデアが行き詰ったときの必殺技として、彼らの間で流行していた。アメリカにデザインセンターを持つ他メーカーでも、すでに「戦闘モード」とか「突っ込み感」の強調、などといった言い方で取り入れられていた。

ホンダが北米市場を最重要視していることを考えれば、このテイストを最大限取り入れたのは当然ではある。しかし、この時期以降に開発された『インスパイア』や、『オデッセイ』、『シビック』も、装い表現には凄みはあるものの、車の骨格とともに造り出される三次元的な「塊の表現」や面造形の官能的な艶やかさ、といった点でのブレークスルーは未達で、世界の競合車たちに見劣りした。

【画像全21枚】

厳しく言えば、かつての急成長期のホンダは、企画、設計、デザインのそれぞれのパワーが三位一体となって、高いレベルでバランスが取れていたのであるが、「都会的」に続く次のテーマを見つけられないデザインのパワーが、他社と比べ失速気味であった。

ちなみにこの頃開発された「mean」の代表にはBMW『5シリーズ』、クライスラー『300C』、マツダ『RX-8』などがある。各車とも新しいダイナミックな面造形にチャレンジしていた。

もっとも、クルマらしい力強さとは無縁の、モダニズムがキラっと光る旧型ストリームは、東京近郊の住宅地などでは、「アンチ・クルマ好き」を含む新しいライフスタイルを指向するユーザーに、家の一部のような感覚で選ばれ、顧客を増やしていった。ニュータウン文化を象徴する車であった。それは、まさにホンダが「生活創造株式会社」(10年ほど前、広報誌などで盛んにPRしていた)であった証でもある。

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 4
  6. 続きを読む

《荒川健》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『ノート』フルモデルチェンジへ、日産復活の切り札となるか?…土曜ニュースランキング
  2. マツダ『RX-7』後継は2027年前後か、ロータリースポーツ復活に現実味
  3. 日産『ノート』リコール36台、走行不能のおそれ
  4. プジョーとシトロエンの4車種3292台をリコール 火災のおそれ
  5. サンシェードで車内は何度変わる? 真夏の効果と車室内の効率的な冷やし方~Weeklyメンテナンス~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 警察庁、高齢運転者技能検査を見直しへ 合格者の事故率を追跡調査してみたら…
  2. AIDVの開発にもAIを活用、日産がプラットフォームをデモ…AWS Summit Japan 2026
  3. 2107馬力のハイパーEV、リマック『ネヴェーラR』に「ファウンダーズエディション」…特別な顧客向けの10台は発表前に完売
  4. 中国サプライヤーが日本市場へ本格攻勢、“長期戦略”と“チャイナスピード”両立する「DESAY SV」次の一手とは
  5. なぜ?テスラ・BYD・ハイブリッドを選ぶのか、日本の BEV ユーザーのリアル…国際経済研究所 小林浩氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る