【神尾寿のアンプラグド特別編】携帯電話の欧州プレミアム…ノキア 後編

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【神尾寿のアンプラグド特別編】携帯電話の欧州プレミアム…ノキア 後編
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 日本市場で目指すポジション

日本の携帯電話市場は、クルマの世界ほど文化的成熟をしておらず、液晶のサイズやカメラの画素数といったスペックや、着うたやゲームといったコンテンツサービスが重視される傾向が強い。独自の魅力を打ち出す海外メーカーにとって、やや難度の高い市場といえる。ノキアは今後、どのような姿勢で日本市場に臨むのだろうか。

「ノキアの携帯電話を日本で広げるにあたり、やはりグローバルで展開する多様なラインナップを、日本の皆様にご提供したいですね。バリエーションを増やしたい」

「例えば今回、N71をリリースしました。次のステップとしてビジネスユーザー向けのEシリーズを日本に導入します。具体的には、『E60』と『E61』という製品です」(日下部氏)

Nokia Eシリーズは法人やビジネスユーザーの利用を想定したラインナップで、オフィスドキュメントやメールサービスの機能が充実している。さらにE61は、欧米で人気のあるフルキーボードを備えているのが特徴だ。

さらに来年以降の目標として、コンシューマー向けのデザインやマルチメディア機能に長けたモデルも導入したいという。

「我々は80点の携帯電話ではなく、ターゲットユーザーにとっては100点の携帯電話を目指しつつ、ラインナップを増やすことでマーケットを広げるというやり方を取っていきたい」(日下部氏)

日本の携帯電話業界は、長らくキャリア主導の下で、日本メーカーがドメスティックな端末を作ってきた。それらは確かに日本人にとって使いやすい製品であるが、デザインやコンセプトの多様性という点で、“日本メーカーだけ”では限界があるのも事実だ。

クルマだけでなく、身につけるモノすべてにこだわりを持ちたい。デザインやライフスタイルを重視する人にとって、ノキアのような海外の携帯電話メーカーは注目していく価値があるだろう。
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《神尾寿》

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