ホンダ ディーゼル 新開発…米「Bin5」規制クリア

自動車 ニューモデル 新型車
ホンダ ディーゼル 新開発…米「Bin5」規制クリア
ホンダ ディーゼル 新開発…米「Bin5」規制クリア 全 2 枚 拡大写真

ホンダは25日、ガソリンエンジンと同レベルにNOx(窒素酸化物)を抑制できる次世代型のクリーンディーゼルエンジンを開発したと発表した。

触媒内でアンモニアを生成してNOxを窒素に浄化するという画期的な触媒の開発により、今後は世界で最も厳しい排ガス規制となる米国「Tier II Bin5」(2007年施行)にも適合できる。

開発したディーゼルは、現行の2.2リットルをベースにした。排ガス浄化システムは、従来の酸化触媒とPMを除去するDPFに、新開発のNOx触媒を加えた。このNOx触媒は、下層と上層の2層構造になっている。

仕組みは---
(1)まず通常のリーンバーン(希薄燃焼)運転時に下層部がNOxを吸着する。
(2)次いで燃料を濃いめにしたリッチバーン運転を短時間のみ行い、排ガス中の水素と触媒下層部に吸着したNOxを反応させてアンモニアを生成、触媒上層部に一時的に吸着・保存させる。
(3)再びリーンバーン運転に戻った時に排ガス中のNOxとアンモニアが反応し、無害な窒素に浄化する。
---以上の運転・浄化サイクルを繰り返す。

浄化の原理は大型トラック用に日産ディーゼル工業が実用化している「尿素SCR(選択的触媒)」と同じだが、尿素SCRは尿素水が必要なため乗用車への搭載は事実上不可能だった。

ホンダはこのディーゼルを搭載した乗用車をまず、米国に投入する。時期は「2010年になる以前」(福井威夫社長)としており09年を想定している。ガソリン車と同じ規制となる米「Bin5」に適合する初のディーゼル乗用車となる公算が高い。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  2. 父親への贈り物に“16万針の刺繍”で飾ったロールスロイスを…世界に一台の『ファントム・ダンテル』公開
  3. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. 新型『キックス』ブラジル発売で浮き彫りになった「日産への期待と本音」
  5. 「これは欲しくなる!」ランチア『イプシロン』のスポーツグレード登場に日本のファンも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る