【池原照雄の単眼複眼】日産の環境技術、ガソリン車に注目

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【池原照雄の単眼複眼】日産の環境技術、ガソリン車に注目
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国内の乗用車はすでに8割がSU-LEV

日産自動車が中期の環境行動計画である「グリーンプログラム2010」を発表した。

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車両の排ガス削減技術では、バイオエタノール燃料車から電気自動車、ハイブリッド、燃料電池に至るまで総花的な実用化プログラムが示された。このうち、多くのマスメディアが取り上げたのは、自社開発ハイブリッドの投入計画(2010年度)。ハイブリッドは環境技術のシンボルなので分かりやすいからだが、注目すべきは主力動力源であるガソリンエンジンでのクリーン化への取り組みだ。

日産が国内販売するガソリン乗用車(軽自動車含む)は、今年5月以降おおむね8割以上が2005年排ガス規制の75%低減レベル(SU-LEV=四ツ星)となっている。今年は年末までにSU-LEVと2010年度燃費基準20%以上を同時達成した乗用車を6モデル投入することにしており、ガソリン車の環境性能を着々と改善している。

◆ディーゼル並みにCO2削減も

11日発表した「グリーンプログラム2010」では、3項目の「ガソリンエンジン進化」が提示された。ひとつは「VEL(バブル作動角・リフト量連続可変)システム」採用エンジンの搭載車を2007年度からグローバルに展開するというものだ。

VELによって約10%の燃費向上と同量のCO2削減が図れるとしている。またエンジントルクについては約10%の拡大を見込んでおり、動力性能と環境性能を両立するシステムとしてガソリンエンジンの基本技術に位置づけていく方針だ。

2番目は、VELや次世代ターボと直噴エンジンの組み合わせによる「ディーゼルエンジンと同等レベル」までCO2を削減するエンジン。2010年度から世界市場向けに展開する計画であり、CO2の削減は現行の同排気量エンジンより約20%の削減を狙っていく。

◆ハイブリッド開発中断をバネに

4気筒では直噴エンジンとターボの組み合わせ、6気筒および8気筒の大排気量では直噴とVELの組合せとする。日産は『スカイライン』に搭載した「VQエンジン」の旧型2.5リットルで直噴を採用していたが、今後は小型車向けの4気筒にも直噴エンジンを増やしていく。

3番目は「ハイブリッド並みの燃費性能」をもつガソリン車で、2010年にまず日本市場に投入する。3リッターのガソリンで100km走れるという「3リッターカー」への挑戦である。高効率の過給システムや次世代のCVT、さらにアイドルストップなども組み合わせ「これまで培ってきた技術領域を集大成する」(開発担当の山下光彦副社長)という。

「ハイブリッドはまだニッチ技術」(カルロス・ゴーン社長)として、2000年の『ティーノ・ハイブリッド』の限定販売を最後に、自社開発の中断を余儀なくされた日産の技術陣。ガソリン車のクリーン化に、その悔しさと意地をぶつけていく格好だ。

《池原照雄》

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