メモリーナビ「VXM-085C」でコンパクトカーユーザーの掘り起こしに期待
----:今回エントリーモデルとして、メモリーナビ(VXM-085C)が新たに登場しましたね。標準価格が11万3400円とかなり魅力的な価格設定ですが、開発に当たっては価格を優先させたということになるのでしょうか。
大坪:まず値段をターゲットにおいて、どういうハードを採用すれば実現できるかを、一番念頭に置いて開発しました。コンパクトカーや軽自動車のユーザー、またナビを一度も使ったことのないお客様にぜひ使っていただきたいと考えて開発したモデルです。フラッシュメモリーのサイズは2GBと、DVDに比べると控えめですが、レスポンスはHDD以上です。初心者の方でも直感的に操作できるように、タッチパネルのボタンを大きくするなど工夫した部分も数多くあります。
----:液晶はタッチパネルの7インチですので、外観的には上位モデルに遜色ありませんね。ただ、これまでのCDからDVD、DVDからHDDというデータ大容量化の流れにあって2GBというデータサイズは議論のあったところではないですか。
大坪:開発に当たって、採用メディアをDVDにするかメモリーにするかは議論のポイントでした。ですが、もっとも検索で使われる住所データはDVDと同等の3500万件を確保し、電話番号のタウンページデータもオプションの検索用SDカード(8400円)を付けることで約1000万件まで増やせます。また、アクセサリーの入力端子(AUX-in)をフロントに設けましたので、外部オーディオとの接続も可能です。質感・オーディオ・インターフェース・ナビ機能といった基本性能は、上位モデルに見劣りすることはないと思います。
----:他に、メモリーの採用による恩恵はありましたか。
大坪:メカがシンプルになって信頼性が高くなることと、軽量化が図れたことですね。軽量ボディはCDの音飛び抑制という点でも有利です。
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