三菱自動車は、軽商用車『ミニキャブバン』をベースに、燃料として従来のガソリンに加えてCNG(圧縮天然ガス)を使えるようにした特装車「ミニキャブ・バイフューエル」を三菱自動車ロジテクノと共同開発し、10日から販売開始した。
今回発売した特装車ミニキャブ・バイフューエルは、軽商用車のミニキャブバンをベースに、エンジンなどをCNGにも対応できるよう改造し、後席シート下に容量28リットルのCNG用ガスボンベ×2本を搭載した。
CNG走行時の排出ガス性能は、ガソリン車の2005年基準排出ガス75%低減レベル(4ツ星)相当の高い環境性能を達成した。また、燃料をフル充填しての航続距離は840km(CNGで208km、ガソリンで632km、10・15モード換算値)を確保、CNG車が抱えてきた燃料供給面の課題をカバーし、実用性を大幅に向上した。
これまで燃料供給面の不安から導入を見合わせていた潜在ユーザーの需要を喚起し、環境に配慮したCNG車の普及を図っていく。