【D視点】鉄人28号…新型日産 GT-R

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】鉄人28号…新型日産 GT-R
【D視点】鉄人28号…新型日産 GT-R 全 21 枚 拡大写真
1
成るかサイボーグカー?

各国のモーターショーが判で押したようにエコロジーをテーマにしているさなか、時代の風潮に逆らって日産が発表した新型『GT-R』は、2007年東京モーターショーの人気を独占したばかりではなく、ひさびさに東京モーターショーを世界の桧舞台に登らせた。

2005年東京モーターショーでお披露目されたGT-Rのプロトタイプにチューニングを施したような量産型GT-Rは、巨大なタイヤを収納するのための車幅拡大以外、『スカイラインクーペ』に近い寸法とシルエットを有している。

蟹の口を拡大したようなグロテスクでタフなフロントグリル、大きな空気抜きで高性能を主張するフロントフェンダー、そして硬質な面、線で特異性を演出している。反面、テールの丸型ランプがスカイラインの伝統をちらつかせるなど、複雑な生い立ちを覗かせる。

ハイパフォーマンスを打ち出したプロモーションが功を奏し世界の高級スポーツカーと性能や価額の比較がなされているが、乗り味を大切にする生粋のスポーツカーと比べるのはナンセンス。大パワーエンジンを搭載したスポーティーセダンに、レースで勝つためのメカとハイテク技術で固められたGT-Rの魅力は、日本のお家芸であるハイテクカーのカッコよさにある。

GT-Rの入魂式には、レースでのデビュー・ウィンが相応しい。サイボーグカーに変身してマイケルと会話する『ナイトライダー』の世界もそんなに遠くない気がしてくるから不思議だ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  3. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る