【D視点】鉄人28号…新型日産 GT-R

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】鉄人28号…新型日産 GT-R
【D視点】鉄人28号…新型日産 GT-R 全 21 枚 拡大写真
3
日本のお家芸アニメーション

世の中の人々に役立ちたくてデザイナーとなった若者の多くは、デザインの完成は美しさの実現にあると信じている。一方、美意識は時代とともに変化する。古くは美の基準を数学的な比率に求めたギリシャから、自然の美しさに注目したアールヌーボーと、めまぐるしく変化している。

また製品の役割によっても求められる美しさも違い、魅力が美しさと同義語である場合もあるし、そうでない場合もある。デザインで問題になる「美しさ」や「魅力」には画一的な正解はなく、時々に最も多くの、あるいはしっかりと人々のハートを捕らえたものが正解とも言える。

勝利を予感させるような力強いデザイン。美しさよりグロテスクなまでのリアリティ。それがレースで勝つことが運命付けられたGT-Rの魅力なのであろう。

日本独自の文化として世界の注目を集めているのはアニメーションだが、GT-Rの魅力はアニメーションの『鉄人28号』を感じさせるルックスもある。少年、金田正太郎になり代わって鉄人28号やGT-Rを操りたくなるのは、熟年を迎えた者のノスタルジーだけではなく、いまどきの子供にも受け継がれている本能のようだ。

D視点
デザインの視点

筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)---デザインジャーナリスト。元日産自動車。「ケンメリ」、「ジャパン」など『スカイライン』のデザインや、社会現象となった『Be-1』のプロデュースを担当した。
  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
  3. Uber Taxi、埼玉県で初のサービス開始…千葉県でも大幅エリア拡大
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る