豊田通商など3社、メソポーラスシリカを開発

自動車 ビジネス 企業動向

豊田通商は、アドマテックス、太陽化学と共同で、多孔質・低誘電性新素材メソポーラスシリカ『アドマポーラス』(商品名)を開発し、4月から販売を開始すると発表した。

メソポーラスシリカとは、ナノサイズの穴が規則正しく空いたシリカ(二酸化珪素)で、微粒子の中に気体を内包できることや特殊分子を入れられることなどから、触媒や樹脂フィラーとして主にデジタル家電やカーエレクトロニクス分野での用途開発が見込まれている。

開発では1988年に早稲田大学の研究グループが合成に成功後、豊田中央研究所などが合成手法の研究を重ねた。同研究所と早稲田大学との共同研究成果を基に2003年末から、太陽化学が量産化検討を開始し、2007年末にパイロットプラントが完成した。

半導体部品・基板向けのシリカの製造・販売を手掛けるアドマテックスとの同技術における応用開発が実現したことで、国内外の半導体部品・基板メーカー向けの新素材として、販売する。メソポーラスシリカについては13日から開催の「nano tech2008」の太陽化学ブースで展示、その中でアドマポーラスの商品紹介を開始した。

ユビキタス社会実現のために必要な「高周波技術」に、低誘電性は不可欠であり、今後大きな需要が見込まれるとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.7mでコンクリートブロック付き、道幅は5mあるけど?…東京都板橋区
  2. ニックネームは“赤いコスモ”、50年前に登場した2代目ロータリースポーツ【懐かしのカーカタログ】
  3. 【レンジローバー ヴェラール 新型試乗】ああ、紛うことなくレンジローバーだ…島崎七生人
  4. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る