大矢アキオ『喰いすぎ注意』…メーカーオリジナルグッズによろめいて

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大矢アキオ『喰いすぎ注意』…メーカーオリジナルグッズによろめいて
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これを着れば、人気者間違いなし?

しかしその直後、またもやそそろられるものを発見した。すぐ背後のダイハツスタンドにあった、「ダイハツ・グッズ」である。サングラス、タオル……とさまざまなアイテムが並んでいる。

それを見て思い出したのは、ボローニャモーターショーにおけるスバルグッズの人気だ。WRCにおける活躍のおかげで、ヨットパーカーなど100ユーロ以上する品にもかかわらず、若者たちが競うように購入している。

カシオの普及型デジタル時計が欧州では鍵付きショーケースに入って売られているのを見ればわかるように、人々がブランドに抱くイメージというのは国によって違う。06年からイタリアでも販売されるようになった『コペン』は、今も街角で誰もが振り向く。ダイハツ・グッズが人気上昇する可能性は決してないとはいえない。そのうえサングラスは12スイスフラン(約1200円)と、ダイハツらしい良心価格だ。

さてボクがもっと気に入ったダイハツグッズは、ロゴ入りワイシャツとネクタイだ。ネクタイは創業100周年ロゴ付きで、今年しか買えないかもしれない。両者とも恐らくディーラー向けに用意されたものだろうが、部外者が持っていてもキャビンアテンダントの制服を持ち帰るほどの問題はなかろう。

シトロエンのスタッフ用シャツをどこからか入手してクラブミーティングに参加し、みんなからモテモテだったイタリア人青年を知っているボクとしては、「これはいける」と一瞬思った。

ただし、悲しいかなボクは日本人である。イベントにダイハツルックで参加しても、現地駐在スタッフと勘違いされたうえ、パーツ入手の相談を持ちかけられるのが落ちだ。かえって面倒になることに気づき購入を断念。ジュネーブモーターショー会場を後にした次第である。

喰いすぎ注意

筆者:大矢アキオ(Akio Lorenzo OYA)---コラムニスト。国立音楽大学卒。二玄社『SUPER CG』記者を経て、96年からシエナ在住。イタリアに対するユニークな視点と親しみやすい筆致に、老若男女犬猫問わずファンがいる。NHK『ラジオ深夜便』のレポーターをはじめ、ラジオ・テレビでも活躍中。主な著書に『カンティーナを巡る冒険旅行』、『幸せのイタリア料理!』(以上光人社)、『Hotするイタリア』(二玄社)、訳書に『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)がある。
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《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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