【カーナビガイド'08夏】ユビークリンク 全力案内!「設定不要フリーナビでもプローブ渋滞表示」…開発者

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【カーナビガイド'08夏】ユビークリンク 全力案内!「設定不要フリーナビでもプローブ渋滞表示」…開発者
【カーナビガイド'08夏】ユビークリンク 全力案内!「設定不要フリーナビでもプローブ渋滞表示」…開発者 全 11 枚 拡大写真

野村総合研究所の100%子会社として、携帯電話総合ナビーサービス「全力案内!」を展開するユビークリンク。07年秋のサービススタート以来、矢継ぎ早にバージョンアップを続けるが、その開発力の源は何か。同社事業開発本部のバイスプレジデント大原聡一氏とシステムエンジニアの北村雄騎氏に聞いた。

【画像全11枚】

通信と直接結びついているケータイのメリットを活かす

----:『全力案内!』サービス立ち上げからおよそ半年が経ちました。ナビアプリを開発するにあたってケータイのハードのポテンシャルをどう感じていますか?

大原:開発が始まったのは07年の春でしたが、開発当初の時期に比べCPUの処理速度や画面の大きさそして通信速度など、開発しているさなかでも携帯電話の進化を実感しましたね。

----:ハードウェアの進化に伴ってできることは拡がってきた、と。

大原:ケータイをカーナビとして利用することを考えると、“ネットにつながっている”という長所がある一方で、“地図をローカルにすべて収めることが難しい”という短所があります。この長所と短所のバランスを考えて開発する必要があります。たとえば、地図を表示させるにしても、いろんな地図のレイヤーを先読みしてキャッシュしながら読み込ませる、といった工夫をしています。

データがセンターにあることの利点もあります。当社のリアルタイムプローブのように、月に1億を超える全国のプローブデータに瞬時にアクセスできるというのも通信と直結したケータイならではですね。プローブ渋滞情報に対応しているのはトヨタG-Book mXやホンダのインターナビ、パイオニアのサイバーナビなど、ごく一部にとどまっていますからね。

◆GPSだけでの情報でどこまで精度を出すか

----:ケータイでカーナビゲーションということを考えた際、全力案内!での精度確保には苦労されたのではないですか。

大原:そうですね。車載専用カーナビはジャイロの搭載が前提になっていて、進行方向を捉えつつ自車位置を修正しますが、ケータイはGPSによる測位だけ。ビルの谷間では輻輳による測位のブレを前提にシステムを作っていかなくてはなりません。

北村:とくに難しかったのは高架の判定です。高速道路を走っているのに、一般道を示してしまうといったような。GPSの測位で拾える情報をパラメータとして加えて、正しく表示させるようにチューニングしました。もちろん完璧にはできませんが、じゅうぶん実用に耐える精度は確保できたと思います。

----:ソフトウェアの技術でハードウェアの限界を乗り越える工夫ですね。

大原:また、画面が小さいというケータイならではのハンディを克服するための方法として、たとえば、地図を広く見たいときにすぐ見られるように広域地図のポップアップ表示をしたり、データのキャッシングの工夫をしてスムーズにスクロールできるようにしています。また、先日リリースしたバージョンアップでは、905iシリーズのワイド横画面への対応をおこないました。

北村:それと、従来では自車位置が画面中央に固定されていましたが、前方を大きく見せられるようにバージョンアップで自車位置の設定が変更できるようにもしています。

----:縦横どちらの利用がお勧めでしょうか。

大原:画面を縦で使うか横で使うかというのは、開発当初も議論はありましたが、ケータイはやはり縦画面で使うものですから、まずは縦でやろうということになりました。ですが、お客様の問い合わせでは横画面の要望が案外多い。テストでも意外に横画面の評価が高く、バージョンアップで対応させたというわけです。

BACK機能紹介カーナビゲーションの証言TOPへ
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 続きを読む

《北島友和》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『カローラ』次期型、「スポーツ」と「ツーリング」はどうなる? セダンとハッチバックを統合か
  2. ホンダ、カブトと共同開発のフルフェイスヘルメット『KF-2F』発表…EICMA 2026
  3. “スクーターとSUVの融合”ADVファミリーのDNAを125ccに、ホンダ『ADV125』新型発表…EICMA 2026
  4. 光岡自動車、中古車ベースの『バディ』を販売へ、2027年生産枠は約70台
  5. 新型軽EVを世界初公開へ、「EMTA」第一弾モデル…東京オートサロン2027
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. 「フィジカルAI」って何? 似ている4つの基本用語…EdgeTech+ 2026【キーワード Vol. 1】
  3. ◆終了◆ 10/7 自動車パワーエレクトロニクスの進化と今後の方向性~次世代電動パワートレーンはどこへ向かうのか~
  4. 「事故死ゼロ」と「移動の自由」の両立へ…トヨタとホンダが「ITS世界会議」で示した次世代技術
  5. 高度化するADAS、普及のカギは『コストと統合』…ヴァレオが描く自動運転の未来と現実解
ランキングをもっと見る