新日鉄、鉄ダスト系副産物をリサイクル---RHFが本格稼動

エコカー 燃費
新日鉄、鉄ダスト系副産物をリサイクル---RHFが本格稼動
新日鉄、鉄ダスト系副産物をリサイクル---RHFが本格稼動 全 1 枚 拡大写真

新日本製鐵は、君津製鉄所で鉄ダスト系副産物のリサイクルで年間31万トンと世界最大の能力を持つ回転炉床式還元炉(RHF)が本格稼動したと発表した。

RHFにより、鉄ダスト系副産物に含まれる鉄分、炭素分、亜鉛分のほぼ全量を有効活用することが可能。

同社はこれまで、君津製鉄所で2基、広畑製鉄所で2基のRHFを稼動させており、今回の君津第3RHFの本格稼動で、「ゼロエミッション」「省資源」「省エネルギー」の体制を強化する。さらに、現在建設中の広畑第3RHFが完成・稼動すると、製鉄所で発生する鉄ダスト系副産物を全量再資源化する体制が整う。

資源・環境問題への対応が重要性を増している中、鉄ダスト系副産物の有効活用による省資源効果は鉄鉱石換算で年間224万t、省エネルギー効果はCO2換算で年間約80万tになる。

RHFは、製鉄工程で発生する酸化鉄や亜鉛を含む鉄ダスト系副産物をドーナツ型の回転炉床式で高温還元し、還元鉄を製造し、同時に亜鉛などの金属類を分離回収する設備。これまで、亜鉛などを含む鉄ダスト系副産物を製鉄プロセスで直接利用することは困難だったが、RHFでは亜鉛などの非鉄金属類の分離を行うことにより100%有効活用することが可能になる。

RHFで還元処理した還元鉄を製鉄プロセスに、回収亜鉛を非鉄プロセスに戻して活用することで、ゼロエミッションが実現するとともに、鉄鉱石や亜鉛鉱石、還元用の炭素(石炭、コークス)などのバージン資源、エネルギーの削減が可能となる。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  3. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  4. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  5. 「逆輸入車」がアツい!? 報道で米国トヨタ車に脚光、3列SUV『グランドハイランダー』に国内からも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る