JFEスチールは、西日本製鉄所(倉敷地区)第6コークス炉の既存炉団(A団)に隣接し、新たな炉団(B団)を増設することを決定したと発表した。
今回の増設は、国内外の旺盛な鋼材需要にこたえるため、国内粗鋼生産3300万t体制を構築する一環として決定したもので、2010年6月に工事が完成する予定。
投資額は約200億円で新たな炉団の生産能力は塊コークス量で年間35万t。
西日本製鉄所はこれまで、高炉への微粉炭吹き込み設備の増強などによりコークス使用量の削減を図るとともに、不足分については、他製鉄所・地区からの移管により対応してきた。炉団を製鉄所内に増設することで、効率化を図る。
増設する炉団には、SCOPE21で開発した要素技術でもある「低NOx燃焼システム」を、2006年3月に稼働した福山第5コークス炉D団に引き続き採用するなど、環境負荷低減にも配慮する。