【トヨタ iQ プロト試乗】ファーストカーとしても通用する…片岡英明

試乗記 国産車
【トヨタ iQ プロト試乗】ファーストカーとしても通用する…片岡英明
【トヨタ iQ プロト試乗】ファーストカーとしても通用する…片岡英明 全 7 枚 拡大写真

初対面のトヨタ『iQ』は思っていた以上に小さかった。

【画像全7枚】

全長は360cc時代の軽自動車サイズだ。ただし、全幅は小型車枠ギリギリの1680mmまで広げられている。驚かされたのはドアの大きさだ。内側から開け閉めするときに慣れを必要とした。デザインのまとまりは悪くない。とくにリアビューは強い存在感を放っている。

インテリアも上手にまとめているが、見栄えと質感は車格相応といったところだ。欧州車と比べると色遣いもおとなしい。内外装ともに華やかさが加わると、さらにキュートなスモールカーになると思う。

キャビンはふたりなら文句なし。大ぶりのシートも身体にフィットした。後席も助手席の後ろのシートなら不満のない広さだ。ただし、頭の後ろにリアガラスが迫っているため寛ぎ感は今一歩だった。

エンジンは1.0リットルの直列3気筒DOHCで、これに無段変速機のCVTを組み合わせている。ボディが軽い(車重は890kg)ため、加速は軽快だ。瞬発力は今一歩だが、ある程度までスピードが乗ると非力な感じはしない。クルージング時は静粛性も高かった。

が、ヨーロッパで『ヤリス』(日本の『ヴィッツ』に相当)に積んでいる1.4リットルのディーゼルターボをシリーズに加えて欲しい、と言うのが本音だ。このエンジンは実用域のトルクが太く、トランスミッションも6速MTだから気持ちいい走りを見せてくれるはずである。

ハンドリングと乗り心地の妥協点は高い。ホイールベースは短いが、しっとりとした乗り心地だ。また、スタビリティ能力も合格点に達している。コーナリング時にハードなブレーキングすると姿勢を乱すこともあったが、そのときは挙動安定化制御のS-VSCが速やかに介入し、安定方向に引き戻してくれた。高速直進安定性も悪くない。

ボディが小さいだけでなく、ステアリングの操舵フィールもクイックだから車庫入れは得意種目だ。ただし、切れ味が鋭いし、リアのオーバーハングが短いから、上手に車庫入れするには多少のコツがいる。iQはファーストカーとしても通用する高いトータル性能のスモールカーだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★☆
☆は0.5個

片岡英明│モータージャーナリスト
自動車専門誌の編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。新車からクラシックカーまで、年代、ジャンルを問わず幅広く執筆を手掛け、EVや燃料電池自動車など、次世代の乗り物に関する造詣も深い。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。08-09日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《片岡英明》

片岡英明

片岡英明│モータージャーナリスト 自動車専門誌の編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。新車からクラシックカーまで、年代、ジャンルを問わず幅広く執筆を手掛け、EVや燃料電池自動車など、次世代の乗り物に関する造詣も深い。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スズキ『スイフトスポーツ』が2027年復活? 48Vターボ搭載で次期GRヤリスのライバルに
  2. 新型『パジェロ』が世界初公開、三菱ブランドのフラッグシップSUVに
  3. トヨタ『プロボックス』25年目にフルモデルチェンジか…8月のスクープ記事ベスト5
  4. ホンダ『ZR-V』と『シビック』、1万4730台をリコール…8月掲載のリコール記事まとめ
  5. トヨタ『プロボックス』ついに全面刷新か? 見えてきた次期型の進化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  3. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  4. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  5. 「発想が素晴らしい」ヤマハが開発した保育現場向け「電動アシストお散歩カー」が話題に、「補助金回して」の声も
ランキングをもっと見る