【日産 先進技術試乗】「2010年投入のEVはCセグメントで」…日産執行役員

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【日産 先進技術試乗】「2010年投入のEVはCセグメントで」…日産執行役員
【日産 先進技術試乗】「2010年投入のEVはCセグメントで」…日産執行役員 全 5 枚 拡大写真

8月8日、日産自動車は追浜工場内の「グランドライブ」で先進技術説明・試乗会を実施した。2010年に市販予定のEV(電気自動車)と今後の開発のについて、執行役員の坂本秀行氏に話を聞いた。 

「EVは2010年の投入を予定している。今回の試乗車(『キューブ』ベース)はインバータ・モーター・バッテリーなどの基本パワーユニットは2010年モデルと同じ。環境に優しいというだけでなく、乗って楽しい車にできれば。市販モデルでは、Cセグメント級のハッチバックで検討中だ。先進車らしいアイコニックな造形を考えている。航続距離は160kmだが、エアコンONでも100kmは走る」

「バッテリーの基本開発は自社でおこなうというのが当社のスタンス。バッテリーの進化は著しく、現在は一充電で160kmの航続距離だが、250kmから300km程度まで伸ばせる技術的な目処は付いている。1日60km走ると95%の時間使用頻度はカバーできるデータはあるが、クルマは単なる移動手段として買うものではない。バッテリーの進化は小型化による軽量化と航続距離の延長というふたつの方向性があるが、当面は航続距離の延長に軸足を置いた開発になるだろう」

「充電については、現状で25分で80%程度までの急速充電が可能だ。また、非接触充電の研究も進めている。非接触だからといって(有線接続と比較して)充電効率が落ちるということはない。もし実用化されれば、ちょっと立ち寄ったコンビニやショッピングモール、SA/PAの駐車場にクルマをとめておくだけで充電、ということも可能になる」

「将来的には、走行中の非接触充電も実用化される。とはいえ、インフラの整備は当社だけではままならない。EVの普及は、社会のコンセンサスや行政による整備に依るところが大きい。日本の場合は、今のところインフラの整備も含めて官民との協業が順調にできていると考えている」

《北島友和》

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