【スタッドレスガイド'08】ミニバンでもブラックアイスが怖くない…トーヨータイヤ ウインタートランパスMK4

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【スタッドレスガイド'08】ミニバンでもブラックアイスが怖くない…トーヨータイヤ ウインタートランパスMK4
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トーヨータイヤの冬用タイヤのテストコースは北海道のサロマにある。Lサイズミニバンの代表格、トヨタ『エスティマ』に装着された『ウインタートランパスMK4』のインプレッションをお伝えしよう。

まずはコースの概要だが、ここはアップダウンとカーブが絡んだとても難しい設定のハンドリングコース。路面も圧雪路からつるつるのアイスバーンまで一般道のワインディングロードを模したコースが組み合わされ、総合試験路の位置づけだ。このほかにスケートリンクの何倍もある平面の四角いスペースのアイスバーンコースもある。

一般ドライバーが冬道で一番心配なのはアイスバーンである。このアイスバーンでもウインタートランパスMK4は安心感があった。グリップ内で走れる限界が高いからだ。スノー路面よりグリップは落ちるのは当然だが、限界付近の挙動も穏やかだった。いきなりつるんッと行ってしまうのではなく、限界を超えたところでも滑りが穏やかで、コントロールできる範囲が広いと感じだ。これは吸水クルミックスゴムの効果だろうか。

ミニバンはセダンに比べて重量級で重心も高いクルマであるが、アイスバーンでそのデメリットをあまり感じることなく走れたのが好印象。

スケートリンクのようなアイスバーンコースでは、パイロンを目印に大きなスラロームを描いて走ったが、このときハンドルを大きく切り込んだところまで応答性が生きているのがよい。ハンドルに頼ってドライビングした場合でも、かなり深いところまでついてくるから安全である。

またアクセルコントロールも有効だ。アクセルペダルを踏み込んでいくとややコースをふくらみ気味のラインになるアンダーステアで、アクセルペダルを戻していくと、よりハンドルが利くようにノーズをインに向けてくる。このアクセルコントロールとハンドルの利きをうまく使って走ると、大きなスラロームのライン取りも自在にできてしまうのだ。

ここまでアイスバーン路面のグリップが強くコントロール性もよければ、一般道のワインディングロードや交差点のブラックアイスを怖がらなくてもすむだろう。

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《こもだきよし》

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