民間調査会社、オートデータ社の調べによると、2008年11月の米国新車販売台数は74万6789台で、前年同月比は36.7%減。13か月連続で前年実績を下回ると同時に、3か月連続の100万台割れとなった。
米国ビッグ3はGMとクライスラーが大幅減。販売台数1位のGM(サーブを除く)は15万2552台で前年同月比は41.2%減。4位のクライスラーグループは8万5260台で47.1%減とほぼ半減した。3位のフォードモーター(ボルボを除く)は11万8319台で29.7%減。
日本メーカーも販売不振に見舞われている。2位のトヨタは13万0307台で前年同月比は33.9%減と、7か月連続で減少。当初、11月3日までの予定だったゼロ金利キャンペーンを延長したが、効果は薄かったようだ。前年実績を上回ったのは大型SUVの『セコイア』のみ。
5位のホンダは31.6%減の7万6233台、6位の日産は42.2%減の4万6605台。ホンダは米国専用SUVの『パイロット』、日産は『ムラーノ』だけが前年実績をクリアした。
欧州メーカーも軒並み不振。7位のフォルクスワーゲングループ(アウディやベントレーを含む)は、21.5%減の2万1342台。好調だったアウディも25.4%減の6788台と後退した。
8位のBMWグループ(MINIを含む)は26.7%減の1万9801台。ブランド別ではBMWの36.1%減を尻目に、MINIが43.1%増の4545台と健闘している。
このほか、主要メーカーでは9位のヒュンダイが39.7%減の1万9221台、10位のダイムラー(メルセデスベンツとスマート)が30%減の1万6001台、11位のキアが37.2%減の1万5182台、12位のマツダが31.3%減の1万4134台と3割以上の減少。13位のスバルは7.8%減の1万3706台と落ち込み幅を抑えた。これは、『フォレスター』の販売が64%増の4996台と好調に推移しているためだ。
11月の米国新車販売は年率換算では1982年10月以来、26年ぶりの低水準。GMなどビッグ3の再建計画も待ったなしの状況だ。