【ジュネーブモーターショー09】ドイツから超未来的な電気自動車

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【ジュネーブモーターショー09】ドイツから超未来的な電気自動車
【ジュネーブモーターショー09】ドイツから超未来的な電気自動車 全 4 枚 拡大写真
ドイツのEDAGグループは20日、コンセプトカー、「ライトカー・オープンソース」のイメージスケッチを公表した。インホイールモーターを採用して、革新的なスタイルとパッケージングを実現した近未来のEVだ。

EDAGグループは99年にドイツに設立。おもに車関係のエンジニアリングサービスを提供する企業である。

ライトカー・オープンソースの特徴は、インホイールモーターにある。4輪に独立したモーターを内蔵し、リチウムイオンバッテリーからの電力によって4輪を駆動。最大航続距離は150kmを想定している。

インホイールモーターは、パワーの伝達ロスを低減するとともに、モーターやトランスミッションを置く場所を考慮する必要がない。だから、車のデザインの自由度を高めるとともに、高効率なパッケージングを可能にする。

ライトカー・オープンソースは、全長4000mm、全幅1700mmの5ドアハッチバックスタイル。コンパクトなボディサイズでありながら、ホイールベースは2900mmと大型サルーンに匹敵する長さを確保した。これにより、大人5名がくつろげる室内空間を実現しているという。

スタイリングは非常に斬新だ。ボディ先端からのラインはほぼ一直線にルーフへ向けて伸ばされており、ウェッジシェイプフォルムが強調された。フェンダーはボリューム感たっぷりで、バンパーと一体デザインとなっている。

LEDテクノロジーをふんだんに導入しているのもポイント。EDAGグループは「LEDを車両デザインや他車とのコミュニケーションに生かした最初の車」と説明している。

LEDはヘッドランプやテールランプだけでなく、ボディパネルにも使用。とくにリアゲート全面がパソコンのモニターに見立てられており、後続車に対して、ブレーキの強さをレベルで表示したり、前方の渋滞を知らせたりすることができる。

ボディの素材に世界初の「basaltファイバー」を採用したのもニュース。これはASAテック社が開発した素材で、アルミやカーボンよりも軽量高剛性で、コストが安いというメリットがあり、100%リサイクルが可能だという。

ライトカー‐オープンソースは、3月3日に開幕するジュネーブモーターショーで正式公開。画期的なアイデアを盛り込みながら、近未来EVを提案したという点で、注目を集めそうだ。

《森脇稔》

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