昭和電工、生産工程でLNGへ燃料転換を実施

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昭和電工、生産工程でLNGへ燃料転換を実施
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昭和電工は、大町事業所(長野県大町市)で今年2月から進めてきた、重油から液化天然ガス(LNG)への燃料転換を完了した。今回の燃料転換によるCO2の削減量は年間1万tとなる。

大町事業所では、鉄をリサイクルする際に使用される人造黒鉛電極を主力製品に、電気自動車用リチウムイオン電池向け黒鉛負極材などを生産している。特に人造黒鉛電極生産での大町事業所は、生産能力、製品の品質面で世界トップクラスで、世界各国の主要電気炉製鋼メーカー向けに販売している。

人造黒鉛電極は原料を成型・焼成・黒鉛化し製品化するため、製造工程では電力や燃料を多用するが、主要工程の黒鉛化炉では、同社が所有する水力発電所からCO2の発生が伴わない電力の供給を行っている。

今回、これまで重油を使用してきた焼成工程について、LNGへの燃料転換を実施することでCO2排出量の大幅な削減を実現する。また、液体燃料である重油から気体燃料として使用するLNGへ転換することで、生産工程における精密な温度コントロールが可能となる利点もある。

今回の燃料転換で大町事業所内に最大270キロリットルの貯蔵が可能となる県内で最大級のLNG設備を新設した。この設備でLNGをガス化し製造工程に供給する。ガス化のために使用する熱源は事業所内で発生する余剰廃熱を有効活用する。

《レスポンス編集部》

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