自動車検査法人は26日、2008年度の自動車検査場での不当要求行為をまとめた。全国93か所の自動車検査場から報告があった、暴力行為や脅迫行為などの不当要求行為の総件数は、前年度より176件少ない491件となり、検査法人発足以来過去最少となった。同法人の組織的な対応の徹底による抑止効果が減少につながったと分析している。
ただ、受検者が受検車両で検査職員の足を轢くという事案をはじめとした暴力行為が6件増の16件、検査コース内に車両放置することによる威力業務妨害行為が2件増の6件と、あわせて前年度比で8件増加しており、警察要請も1回増えて43回となった。
このほか、脅迫行為が60件減の68件、説明強要行為が30件減の171件、時間外検査強要行為が28件減の36件。合格強要行為が24件減の146件となった。
同法人では、これらの悪質な不当要求に対し、防犯カメラによる録画やICレコーダによる録音で防犯体制の充実を図っている。