高校の野球部員を乗せた大型バス横転、43人死傷

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11日朝、大分県日出町内の大分自動車道下り線・日出ジャンクション(JCT)で、私立高校の所有する大型バスが側壁に衝突。その弾みで横転する事故が起きた。バスには高校の野球部員ら47人が乗車。このうち1人が車外放出で死亡、42人が重軽傷を負った。

大分県警・高速隊によると、事故が起きたのは11日の午前8時30分ごろ。日出町南畑付近にある大分自動車道下り線・日出JCTで、宇佐別府道路から大分自動車道へのランプウェイを走行していた私立高校所有の大型バスが路外に逸脱。道路左右の側壁に衝突し、最終的に横転した。

バスにはこの学校の野球部員ら47人が乗車していたが、このうち1人が車外に投げ出され、全身強打でまもなく死亡。42人が骨折や打撲などの重軽傷を負った。警察はバスを運転していた同校の26歳教諭の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕。1人死亡後は容疑を同致死に切り替え、調べを続けている。

調べに対して男は「先行する1台目のバスから離されていたので焦り、遅れを取り戻すためにスピードを出しすぎていたかもしれない」などと供述しているようだ。バスは送迎用として使われていたため、運転席以外のシートベルトは外されていた。客席にはシートベルトが無く、これが被害を拡大させた原因となった。

1987年以前に製造されたバスは客席のシートベルトが無い状態でも車検を通すことはできるが、事故を起こしたバスは1991年製造のものとされる。道路運送車両法の保安基準で客席へのシートベルト装備が義務付けられており、警察ではシートベルトを外した状態で車検をクリアした理由についても調べを進める方針だ。

《石田真一》

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