スバルから走りを追求した1台として発表された、『インプレッサ WRX STI spec C』。CはコンペティションのCを意味し、モータースポーツでの使用も前提としたモデルだ。従来のモデルのspce Cの支持層やパフォーマンスモデルの待機ユーザー、モータースポーツ活動従事者をターゲットとしている。
spec Cは、「インプレッサ WRX STI」をベースにした1台。もともとスポーツ系のインプレッサ WRXをさらにSTIがスポーティにしたのがインプレッサ WRX STIだが、それをさらに走りを追求して競技用ベース車両としたのがspec Cというわけだ。
中でも、spec Cの17インチタイヤ仕様車は、エアコンレス(後付け不可)など、標準の18インチタイヤ仕様車よりもさらなる軽量化が図られており、まさにモータースポーツ専用車両といっていいスペックとなっている。
受注期間は今年の12月27日までで、900台の限定販売。この台数はグループNのホモロゲーション取得を目指しているためで、それが実現すれば、来シーズンから世界プロダクションカーラリー選手権(PWRC)での出走が可能となる。
まさにユーザーひとりひとりが、新井敏弘ら日本および世界のスバル系ラリードライバーに最強マシンを与えるべく、バックアップできる仕組みともいえよう。ちなみにホモロゲーションを取得するためには1000台の生産が必要だが、残りの100台は世界中のグループNユーザーに販売されるという。17インチモデルは、販売台数内には含まれず、受注しただけ生産する形。
モータースポーツ、特に17インチモデルなどはラリー用ベース車両といえる1台だけに、スバルがWRCに復帰するための足がかりにするのではと憶測してしまうが、spec Cの発表に際して、特にアナウンスはされなかった。