【パイクスピーク09】写真蔵…モンスター田嶋、スズキSX4 で優勝

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【パイクスピーク09】写真蔵…モンスター田嶋、スズキSX4 で優勝
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19日に米国コロラドスプリングスで行われた「第87回パイクスピーク国際ヒルクライム」において、スズキ『SX4』のモンスター田嶋こと田嶋伸博が総合優勝を成し遂げた。

第1回が1916年開催というパイクスピーク・ヒルクライムは、世界で最も有名なヒルクライムレース。米国では「インディアナポリス500」に次いで長い伝統を持つモータースポーツだ。

競技は全長19.3kmの道路を一気に駆け上がり、タイムを争う。標高はスタート地点が2877m、ゴール地点が4300mで、標高差1423m、コーナー数156。コース後半の路面は未舗装路で、ゴール付近では標高の高さに起因する酸素不足により、パワーが約30%ダウンするという過酷なモータースポーツだ。今年はトラックや2輪も含めて、約200チームが参加した。

米国スズキは、2006年から3年連続でパイクスピーク総合優勝を果たしているモンスタースポーツの田嶋選手をサポート。改造無制限クラスに『SX4』で出走した。

モンスタースポーツは昨年まで、北米専用SUVの『XL7』をベースにしたマシンで参戦していたが、今年はSX4にマシンをスイッチ。しかし、SX4といっても実際には別モノで、エンジンは昨年同様、実績ある「H27A」型2.7リットルV6を搭載。ツインターボ化により、最大出力885ps/8750rpm、最大トルク90.5kgm/6250rpmを発生する。

トランスミッションは6速シーケンシャル。スペースフレームの上にカーボンチューブラーボディを載せる方式で、車重は1120kgに抑えられた。ボディサイズは全長5300×全幅1960×全幅1500mm、ホイールベース2818mm。タイヤは285/60R18サイズを装着し、4WDシステムも強化された。

田嶋伸博選手はこのSX4を駆り、10分15秒368のタイムでゴール。2007年に記録した10分1秒408の自己ベストには及ばなかったが、堂々の総合優勝を達成した。パイクスピークを知り尽くした男が、今年もその実力をいかんなく発揮した形となった。

《森脇稔》

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