日本自動車連盟(JAF)とオリンパスグループのオリンパスビジュアルコミュニケーションズ(OVC)は30日、高齢化による視覚・運転能力変容についてのデータ収集と分析検討を行う「高齢ドライバーの視覚等活性化検討会」を発足し、8月1日から活動を開始すると発表した。
JAFとOVCは、高齢ドライバーの視覚等活性化検討会を発足し、高齢ドライバーの自己認識促進、客観的判定基準の確立、視覚能力の維持・回復の手法の開発の3つを具体的な目的に、高齢化による視覚能力変容についてデータ収集と分析・検討をはじめとする研究活動を行う。
研究活動には、日本大学などの専門研究チームも参加し、広範な視野に立った研究活動を目指す。
JAFが全国で開催している「スーパー・シニアドライバーズスクール」で、OVCが開発・販売する運転視機能診断システム「ドライバーズビジョン」を導入する。高齢者を含む年齢別の視覚能力をデータ収集し、専門的に分析していく。
こうしたイベントを通じて、高齢ドライバーの視覚に関する自己認識を促進し、意識向上を図る。得られた研究結果を基に、「視覚能力の判定基準を確立すること」と「視覚能力を維持して、運転トラブルを防ぐトレーニングを開発すること」を目指す。