【D視点】先祖がえりが話題の…VW ゴルフ 新型

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】先祖がえりが話題の…VW ゴルフ 新型
【D視点】先祖がえりが話題の…VW ゴルフ 新型 全 17 枚 拡大写真
2
デザインを読み解く

1938年に誕生した『ビートル』(「タイプ1」)は、1992年までに四輪自動車として世界最多の2150万台以上を生産したのみならず、独創的なデザインで歴史に残るクルマになった。途中、『タイプ2』、『タイプ3』、そして『タイプ4』と、新たなクルマを市場に投入するが、ビートルに代わるモデルには育たなかった。

そのような状況の中で、1974年に登場したのが、イタリア人のジョルジェット・ジウジアーロデザインのゴルフなのだ。35年間で2600万台以上を販売し、フォルクスワーゲンの救世主としてのみでなく、名実ともにビートルの後継モデルとなったのだ。

初代ゴルフは、2代、3代、4代そして5代と、モデルチェンジを繰り返しながら、シャープで活発なイタリア娘が、ふっくらとして堅実そうなドイツ娘へと変身していった。5代目に至っては、初代を想像するのが難しいくらいの変わりようだが、正常進化の頂点に到達したような充実感がみなぎっている。

ビートルの轍を踏まないためであろうか、新型ゴルフは、心機一転、神格化された初代ゴルフへの「先祖がえり」を試みた。しかし、変えたい気持ちと、変えたくない気持ちとが葛藤しているうちに、時間切れになってしまった。そう見ると、理解し難いデザインも納得できる。
  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 続きを読む

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  2. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
  3. ホンダ『フリード』がニューレトロに!? ダムドが専用ボディキットのデザインを先行公開 発売は2025年冬
  4. メルセデスベンツ『Gクラス』、オープン「カブリオレ」復活へ
  5. 「ミニプリウスになったな」トヨタ『アクア』改良モデルの「ハンマーヘッド」採用にSNSも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る