ダイキン工業、電線被覆用フッ素樹脂を新開発 高温耐久性と成形加工性が高い

自動車 ニューモデル 新型車
ダイキン工業、電線被覆用フッ素樹脂を新開発 高温耐久性と成形加工性が高い
ダイキン工業、電線被覆用フッ素樹脂を新開発 高温耐久性と成形加工性が高い 全 1 枚 拡大写真

ダイキン工業は、電気系統機器の電線被覆用フッ素樹脂『ネオフロンETFE』の高温耐久性が高い2つのグレード「EP-546/526」と成形加工性が高い「EP-506」を開発し、9月初旬から本格販売を開始する。

ネオフロンETFEは、電気絶縁性や耐薬品性に優れるフッ素樹脂の中でも、加工が容易で、曲げや引張りなどに強いという特長があり、振動や動きの激しい産業用ロボット、自動車、航空機の電気系統機器に使用される電線の被覆材料として普及している。

今回開発した高温耐久性の高い製品は、従来品と比べて高温耐久性を約2.5倍以上に向上した。一般的なプラスチック材料は、加熱や曲げ、引張りなどの負荷が繰り返しかかると材料の劣化要因となるが高温耐久性を向上させることで、発熱や振動を伴う電気系統機器の信頼性や安全性が更に高まる。

電気自動車やハイブリッド電気自動車では従来のガソリン車と比べて高電圧化が進み、発熱量が大きい電線の被覆材としても適している。

また、成形加工性の高い製品は、従来品では生産効率を優先すると100ミクロン(0.1mm)程度だった電線の被覆膜厚を、約30ミクロン(0.03mm)の薄さで可能にし、電線の薄肉化を実現。パソコンや携帯電話などのモバイル機器内の電線に使用することで、機器本体の小型・軽量化が図れる。

新製品は今後の増加が見込まれるセンサー内蔵機器向けの電線被覆材料や、太陽電池パネルの表面コーティングフィルムなどのさまざまな用途を含め、グローバルに販売を展開し、2012年度には、約50億円の売上げを目指す。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 父親への贈り物に“16万針の刺繍”で飾ったロールスロイスを…世界に一台の『ファントム・ダンテル』公開
  2. 「これは欲しくなる!」ランチア『イプシロン』のスポーツグレード登場に日本のファンも注目
  3. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. スバル唯一の海外工場、米SIAが生産600万台達成…今秋生産終了の『レガシィ』ラインオフ
  5. 大阪府警の白バイ、2025年度も「隼オイル」継続採用…過酷な環境でも安定した性能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る