日鉱金属、リチウムイオン電池のリサイクル技術を実用化へ

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日鉱金属は3日、使用済みリチウムイオン電池、リチウムイオン電池用の廃正極材からコバルト、ニッケル、リチウムおよびマンガンを回収する実証化試験を実施すると発表した。試験終了後、2011年を目途にこれら有価金属回収の事業化を目指す。 

リチウムイオン電池からのリチウム、マンガンを回収する技術は、基礎的な技術は確立しており、実用化すれば世界初となる。
 
携帯電話、パソコン等の電子機器に広く利用されているリチウムイオン電池は、今後、普及が期待されている電気自動車・ハイブリッド車などの次世代自動車用の車載用電源としての需要の急増が見込まれている。一方、その原料となる有価金属のうち、特にリチウムについては、現在日本は全量を輸入に依存しており、その産出地域が偏在し、産出量も僅少だ。こうした状況下、使用済み電池などからリチウムを回収し、リチウムイオン電池に再利用するリサイクル技術の確立は喫緊の課題となっている。
 
同社は金属製錬事業、環境リサイクル事業等で培った技術を応用した使用済み電池などからの有価金属の効率的な回収技術の確立に取り組んできた。今回、経済産業省の産業技術開発事業として公募された「リチウムイオン電池からのレアメタルリサイクル技術開発の委託先」として採択され、関連会社の日鉱敦賀リサイクル構内にパイロットプラントを建設し、早稲田大学、名古屋大学と共同して回収の試験を行う。

同社は、磯原工場(茨城県北茨城市)で製造している車載用リチウムイオン電池用正極材の増産を計画している。回収した有価金属は、同工場、その他の正極材メーカーなどに供給する。

《レスポンス編集部》

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