【東京モーターショー09】2015年までに全世界のマツダ車で30%の燃費向上

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スカイコンセプト
スカイコンセプト 全 8 枚 拡大写真

マツダは9月29日、モーターショーで発表する次世代パワートレインと、日本初公開となるコンセプトカー『マツダ 清』(きよら)の報道発表会を行った。

マツダは今年のモーターショーのメインテーマを「スカイコンセプト」とし、その目指すところを「すべてのユーザーに走る歓びと環境安全性能を届けること」に据えた。スカイコンセプトの「スカイ」は青空という意味から環境性能に通じるイメージがあるといい、さらに「The Sky is the limit」(限界は天空=限界や境界がない無限の可能性)という慣用句から、自由な発想で究極の効率を追求するという意味も込めているそうだ。

ここでいう限界への調整は、内燃機関エンジンのさらなる効率アップを指し、マツダはさらに2015年までにグローバルに展開する全マツダ車の燃費を2008年比で30%向上させるという「公約」も発表した。そのために、特定の技術を特定の車種に展開するのではなく、「すべて」の車種に適用することを前提としている。なぜ、マツダは内燃機関にこだわるのか。また、30%燃費向上の根拠にはどのような戦略があるのだろうか。

これについては、マツダ常務取締役の羽山信宏氏がプレゼンを行った。羽山氏は、自動車の未来は電気デバイスに変わっていくことは理解しており、そのための戦略や開発は行うとした。しかし、その一方で、いわゆるハイブリッド方式がまだ10年単位で続くならば、そのベースとなるエンジンは内燃機関であると述べる。そうであるならば、エネルギー効率がよいとされているディーゼルエンジンでさえ30%程度でしかない、内燃機関のさらなる効率化やブレークスルーには価値があるものだとし、それは可能であるとも述べた。

確かに初期のハイブリッドカーは、燃費は向上するものの、ベースとなるガソリンエンジン自体の排ガスは並の環境性能でしかなかったと揶揄された時期もあったはずだ。それを考えると、ハイブリッドである以上、ベースとなるガソリンエンジンやディーゼルエンジンの効率を追求する姿勢は一理あるといえる。

《中尾真二》

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